ミュージカル「忍たま乱太郎」をご存じでしょうか?
NHKで放送され、今年で23年目を迎えた人気アニメシリーズ「忍たま乱太郎」から飛び出した、 “2.5次元ミュージカル”です。
第1回公演は2010年。以来、毎年冬に初演、夏に再演を行い、今年6年目を迎えました。ご覧になるお客様は、9割が10代後半から40代前半の女性層。ファンの皆さんには、「忍ミュ」と呼ばれて親しまれています。
第6弾再演、ここが見どころ
この“忍ミュ”の第6弾再演が、いよいよ6月19日(金)から始まります。
忍術学園六年生たちが敵の忍者ドクタケの術にかかり、ついには同級生同士が刃をまじえて戦うというストーリー。そんな同級生たちが「友情」によって争いを解決していいきます。
アクションやすごみのある殺陣、舞台の空気を一変させる太鼓の演出、歌あり、ダンスあり、笑いあり、観るほどにまた観たいと思っていただけるような、充実した内容になりました。
劇場は、東京ドームシティ内にあるシアターGロッソ。ここは、いつもは“戦隊キャラクターショーの聖地”と呼ばれていますが、公演期間中は“忍ミュの聖地”にしようと頑張っています。あの舞台をこんな風景に変えてしまうのだ、と驚くものを創りますのでご期待ください。
原点はアニメ「忍たま乱太郎」
23年前に放送が始まったアニメ「忍たま乱太郎」は、忍術学園一年生の乱太郎、きり丸、しんべヱの3人が一流忍者を目指すギャグアニメです。
放送がスタートした頃は、乱太郎を中心に主に一年生の活躍を描いていましたが、10年ほど前から六年生をはじめとする上級生もフィーチャーされ始めました。
上級生が脚光を浴びると、それまで3~9歳の子どもが多かった視聴者層に変化が生じました。10代、20代の若い女性からも人気を集めるようになったのです。上級生の人気を感じ取って上級生グッズを発売してみたところ、いずれも売り切れという人気ぶり。忍たまグッズのターゲット層も変わっていきました。
そして、7年前の春、アニメ「忍たま乱太郎」を舞台化したいとのオファーが! 私たちには舞台制作の経験もノウハウもありませんでしたが、新しい事にチャレンジできることが楽しくて、舞台化に挑戦しました。
こうして2010年に始まった“忍ミュ”。第1回公演から順風満帆だったわけではありません。初日の入場者こそ6割強とまずますのスタートだったものの、徐々にお客様が減り、中日には空席が目立つようになりました。公演の失敗が危惧される瞬間があったのです。
ところが、翌日にはお客様が増加に転じました。最後の3日間は立見席が出るほどに!
そんなジェットコースターのアップダウンのような経験を経て、第2弾、3弾、…と公演を重ね、気が付けば今回の第6弾再演では、通算200回を越えるまでになりました。
常にお客様の期待以上の舞台を! 初演の経験を忘れずに攻め続けたいと思っています。
ぜひ会場にお越しください!
いつも初演の気持ちを忘れずに。その熱い思いを共有しているのは、演出家の菅野臣太朗さんをはじめとするクリエイティブ・スタッフです。
既成概念にとらわれず、演出家が吹き込む新しい風が舞台の風景を一変させてくれます。
常に新しいことへチャレンジする精神を持ち続けることこそが、継続の秘訣ではないかと思っています。
役者さんの中では、主役の六年生のイケメンたちはもちろん、第5弾から出演しているタソガレドキ城の城主、黄昏甚兵衛役の下村尊則さんにもご注目ください。下村さんは今も劇団四季の舞台に出演し、ライオンキングではスカー役、ジーザスクライスト・スーパースターではヘロデ王役と重厚な役を担っている、ミュージカル・スターです。
その存在感を“忍ミュ”でもというオファーに応えてくださった下村さん演じる黄昏甚兵衛の重厚な歌、ぜひお聴きいただきたいと思います。
「忍たま乱太郎」のアニメは知っているが、ミュージカルは知らないとよく聞きます。6年目を迎えた今も、“忍たま舞台”の存在を知らない“アニメ忍たまファン”が圧倒的に多く、“忍ミュ”をもっと皆さんに知っていただきたいと思っています。
今後もますます“忍ミュ”を知っていただけるよう、愛していただけるよう、取り組んでいきたいと思っています。
(事業本部 企画事業 安藤雅章)
ミュージカル「忍たま乱太郎」第6弾再演
6月19日(金)から7月5日(日) 全21公演
公式ツイッター
(c)ミュージカル「忍たま乱太郎」製作委員会
アニメ「忍たま乱太郎」(NHK Eテレ 月~金 午後6:10~)
番組ホームページ