当社が制作したVR(バーチャルリアリティ)・360度コンテンツ「RE:MINISCIA」(ルミニシア)が、日本で初めてのVRの作品コンテスト「VRクリエイティブアワード2015」(主催:一般社団法人VRコンソーシアム)、パノラマ部門の部門賞を受賞いたしました。
「RE:MINISCIA」は、ヘッドマウントディスプレイを装着して体感する360度映像コンテンツで、体験者は映像の中で視点を自由に動かすことができます。当社が開発した“一人称視点”の全天周ドラマ撮影システムによって撮影されました。
なお、授賞式は6月6日(土)、デジタルハリウッド(東京都千代田区)で開催されました。
RE:MINISCIA(ルミニシア)について
実写VRで物語を語るための手法を模索したトライアル作品です。制作にあたり、2つの技術的チャレンジを行いました。
ひとつは撮影システムと撮影手法の開発です。撮影システムは、GoPro10台を頭の周りに配置するヘルメット型のリグ(カメラサポート)で、今回当社が世界で初めて開発した、“一人称視点”による全天周ドラマ撮影システム”です。これを役者が被って演技しながら撮影する手法で、360度ほぼくまなく撮影者の視点でコンテンツを撮影することが可能になりました。
もう一つは従来型の映像とVR映像を組み合わせたことです。テレビや映画が培ってきた映像の文法にVRがどのように組み込めるかを試しました。
担当プロデューサーのコメント
「普段はテレビ番組を作っていますが、映像コンテンツに携わってきたものとして、VRには非常に魅力を感じます。一方、映画やテレビのような、長方形のフレームに比べ、実質的にフレームがないVRをどうストーリーテリングに取り込めるのかは未知数です。その点を確かめるためトライアルを行いました。」
(制作本部 番組開発 神部恭久エグゼクティブ・プロデューサー)
VRクリエイティブアワード2015について
VRクリエイティブアワード2015は、一般社団法人VRコンソーシアム(東京都渋谷区、代表理事:藤井直敬 理研脳科学研究所チームリーダー)設立の初回イベントとして、これからのVR業界を牽引するVR作品やクリエイターを発掘し、認知度向上や活動の支援などを目的に開催されました。日本で初めてのVRの作品コンテストで、CG、パノラマ、インタラクティブの3部門に139作品のエントリーがありました(ホームページ:http://vrc.or.jp/award/)。