4月4日(土)からNHK Eテレで放送開始の高橋留美子さん原作のアニメ「境界のRINNE」。その見どころを、担当者2人の“プロデューサートーク”でお届けします。登場人物は、細かいところまで気が回る、20代ですでに苦労人のFプロデューサー、トラブルに動じないのか鈍いのかイマイチ分からない、アラフィフ制作統括のNプロデューサーです!
F: Eテレ新アニメ「境界のRINNE」を、僕たち担当プロデューサーがPRするコーナーだそうです。
N:番組公式サイト http://www.nhk.or.jp/anime/rinne/ を見てね! じゃダメ?
F:ちゃんとPRしましょうよ。
N:じゃあ、原作の高橋留美子さんの作品で、10代の頃に見てたのは何?
F:「犬夜叉」がストライクの世代です。「らんま1/2」のときはまだ幼児でした。
N:私は中学生で「うる星やつら」にハマッたな。「らんま1/2」は大学生になってたから、マンガは読んだけどアニメはもう見てなかった。
F:世代が違っても同じマンガ家さんの作品の話ができるって、スゴイですよね。そして、この3つの名作それぞれの持ち味=ラブコメ・アクション・ストーリーの魅力が全部つまったアニメが「境界のRINNE」なんです!
N:お、キレイにまとめたね!
F:「境界のRINNE」は、死神の仕事をしている少年・りんねと霊感女子高生・桜の2人が、学園と霊界を行き来しながら、霊的な事件を解決していく物語です。奥手のりんねとクールな桜の恋愛未満のもどかしい関係、そして悪霊やライバル対りんねの派手なアクションも満載。どの話数から見ても楽しい時間になること請け合い!
この1年、毎日毎日原作を読み続けてシナリオを作ってきましたから、これくらいはスラスラっと言えます。
N:そうだね。りんね・桜以外にも個性際立つキャラばかりの作品だから、原作の活き活きした台詞やアクションを立てながら、アニメとして面白いストーリーに組み上げるのは大変だったよ。
F:いやいや、実際に苦労したのは、横手美智子さんたち脚本家のみなさんですが……。
N:りんねは主人公のカッコ良さと貧乏ゆえのカッコ悪さの両面とも魅力的にし、桜は桜でリアクションが薄い、でもそこがカワイイ! と感じてもらうため、アニメキャラクターのブラッシュアップも絶え間なく続けてきたんだ。
F:それはキャラクターデザイン・たむらかずひこさんのお仕事ですね。
N:アニメの動きの面白さをひたすら考え続けて、コンテ・作画・仕上げ・撮影、各作業に没頭する制作現場の指揮を取るのも欠かせなかった。
F:それこそが、菅原静貴監督のお仕事です。
N:アフレコでりんね役・石川界人さんや桜役・井上麻里奈さんの考え抜かれた演技を、ストーリー全体の面白さへと結びつける演出が、毎回結構難しいし。
F:音響監督・高寺たけしさんのお仕事ですが……。
N:この世とあの世の世界観を絶妙に醸し出したBGM、良い出来になったよ。
F:音楽・本間昭光さんと、演奏に参加した実力派アーティストのみなさんのお力です。
N:ポップで明るいオープニングとエンディングのテーマ曲は、テンションが上がるね。
F:オープニングのKEYTALK、エンディングのパスピエ、両バンドのおかげですね。
N:そんなスタッフが気持ちよくクリエイティブに活動できる環境を整えた。
F:それは……あ、それそれ、それが僕たちプロデューサーの一番大切な仕事です。最初に言ってくださいよ!
N:そろそろWebラジオの収録に行かなきゃ。じゃ、あとはよろしく――。
F:……疲れるなぁ。でも、アニメ自体の制作に加えて、毎週更新のWebラジオ、番組のネット配信、イベント、ツイッターのつぶやき等々、といったアニメ周りの展開を仕掛けていくのも、NEPのアニメ担当プロデューサーの大きな仕事なんです。
そんなこんなで、今は朝から晩まで「境界のRINNE」のことだけ考えている僕たちですが、監督はじめ多くのスタッフの力で原作の魅力を120%引き出した、面白いアニメになっていると自信をもって言えます。
ぜひ友達同士や親子で一緒に、ご覧いただければうれしいです!
アニメ「境界のRINNE」
NHK Eテレで4月4日(土)スタート
毎週土曜日 午後5:30~5:55
番組ホームページ http://www.nhk.or.jp/anime/rinne/
Webラジオ「ラジオのRINNE …みたいな?」もお楽しみに!
アニメ「境界のRINNE」の魅力をお届けしていくWebラジオ番組です。
出演:石川界人(りんね役)、徳井青空(ミホ役)、洲崎綾(リカ役)
「響 -HiBiKi Radio Station-」にて、4月6日より毎週月曜日配信予定
http://hibiki-radio.jp/description/rinne
(c) 高橋留美子・小学館/NHK・NEP・ShoPro