ネットでアツく盛り上がる“ベランダー事情”とは?

第12話(最終話)には多部未華子さんがゲスト出演

第12話(最終話)には多部未華子さんがゲスト出演

ラストスパートを迎えた「植物男子ベランダー SEASON 2」。ネットでもアツく盛り上がる“ベランダー事情”を、番組プロデュースの傍ら番組公式Facebook用の写真も自ら撮るという、川崎直子プロデューサーが語ります。


ロケ現場では“デジカメ”必携 そのわけは……?

思えば昨年番組が始まったばかりの頃は、「ラベンダー」と間違える人が続出した「ベランダー」ですが、おかげさまでサブカルファンのハートに火をつける人気を呼び、4月からはSEASON 2も始まりました。そのSEASON 2も、いよいよあと2話を残すのみです。

園芸をテーマにしてはいるものの、決してこの番組を見ても植物をうまく育てられるようになるわけではありません。私自身、時々植物の名前や育て方を質問されるようになったんですが、情けないことに、自宅のベランダはいつも“枯れ野”状態です……。

番組は、おかげさまで、原作者・いとうせいこうさんの卓越した自然観、ベランダーこと田口トモロヲさんの笑いや哀しみを誘う変幻自在な演技、「盆栽はいいよ~」と怪しくささやく松尾スズキさんら、脇役のさく裂する個性、望月一扶監督による映像美とBGM選曲の妙が、熱狂的なファンを引きつけてきました。ユニークな世界観の異色ドラマでありながら、植物の知識だって得られる……。なんと言ってよいか、説明しがたい“変な番組”です。

筆者の川崎直子プロデューサー、ロケ地のベランダにて。なぜデジカメを持っているかは、以下を!

筆者の川崎直子プロデューサー、ロケ地のベランダにて。なぜデジカメを持っているかは、以下を!

そんな「植物男子ベランダー」は、NHK BSプレミアムのささやかな一番組としては珍しく、公式FacebookとTwitterをやっています。

SEASON 1が始まってしばらくして私たち制作スタッフが感じたのは、「この番組には、ひょっとしてネット、特にTwitterやFacebookのようなSNSでファンのみなさんと盛り上がれる何かがあるのではないか?」ということです。というのも、ベランダーのことを激しくつぶやいてくれる熱狂的常連さんたちがTwitterに出現し、中には毎回のドラマをテーマにプロもびっくりのイラストをブログに載せてくれる方が現れたり、どうやって探し当てたのか、ロケ地巡りマップを作って“聖地巡礼”したりする方々も登場したんです。

そんなこともあって、SEASON 2開始にあたって、公式FacebookTwitterを始めました。
そんなにスタッフも沢山いるわけではありません。幸い執筆には優秀なスタッフ(Facebookでご活躍中の胡蝶蘭さん他)が参加してくれましたが、写真撮影は、私自らやってます。結構これが忙しく……(汗)。番組のプロデューサーがSNS用の写真を撮るなんてこと、他の番組でもやってるのかな……? 教えて欲しいです(笑)。ロケ現場ではデジカメ必携! そんな私を怪しまずにご協力いただいた俳優の皆さんには、本当に感謝です。

おかげさまで、公式Facebookでは、当初目標の5,000いいね! を5か月で達成。Twitterも5,500人以上の方にフォローしていただき、番組を離れた場所でもファンのみなさんと一緒に盛り上がっています。「ベランダーが終わったらテレビを見る楽しみがなくなる」「この世に植物がある限りずーっと続けて」「ベランダーフォーエバー!」などの嬉しい声も寄せられています。こういう視聴者の皆さんのナマの声が速攻で聞けるのも、SNSの魅力ですね。

SEASON 2もラストスパート ベランダを飛び出し、美しき日本の田園風景へ!

第11話(9月10日放送)、第12話(最終話、9月24日放送)で、「ベランダー」チームはベランダを飛び出し、初めての地方ロケへ。群馬県に行ってまいりました。
のどかな田園風景を歩く主演の田口トモロヲさん……。ん? 私が思うに“世界一ベランダが似合う男”なので、だだっ広いところを歩いてらっしゃると、なんだか不思議な感じがしました。

田舎のトモロヲさん

第11話では、パンクロックバンド「銀杏ボーイズ」の峯田和伸さん演じる後輩の依頼で、世界的な植物画家を取材することになったベランダー(ベランダーの本業はフリーライターの設定です)。番組始まって以来の鉄道ロケも敢行しましたよ!
世界的植物画家を演ずるのは柄本佑さん。次の朝ドラ「あさが来た」の撮影で忙しい合間のゲスト出演でしたが、せりふも感情移入もばっちり。一輪の花に運命を変えられた画家を静かに演じてくださいました。

番組始まって以来の鉄道ロケも!

番組始まって以来の鉄道ロケも!

柄本佑さん(左)と田口トモロヲさん(右)

柄本佑さん(左)と田口トモロヲさん(右)

そして、第12話で、ベランダーは引き続き出張先の群馬でうろうろ。そこでなんともかわいい花屋さんに遭遇します。花屋さんを演じてくださったのは、多部未華子さん。トモロヲさんが監督した映画の主人公を演じたばかりとあって、2人の息もぴったりでした。役名は「蓮華」さんというのですが、その名の通りの可憐な姿に、男性スタッフは連日の疲れも吹き飛び、みんななんかソワソワしていたような……。ベランダー自身もTwitterで、「昨日の花屋さん、本当に可愛かったな」と太鼓判を押す多部さん演じる蓮華さんは、こんな感じ↓ キュートですよね!

SONY DSC

s05多部さん

多くのアツいファンの皆様に支えられてきた「植物男子ベランダーSEASON 2」は9月で終わります。花から花へと引き寄せられるベランダーの姿は、望月監督曰く「植物寅さん」。トモロヲさんも「寅さんみたいに番組がずっと続けば……」とおっしゃってくださるのですが、果たしてどうなるか?!
花が無数にあるように、ベランダの物語も無数にあればいいんですが……。

私もかつて大好きだったアメリカのドラマ「ツインピークス」は、SEASON 3が25年ぶりに制作されるそうですが、「ベランダー」も25年後くらいにSEASON 3とかやっていたりして……。いや、もしも可能ならもう少し早くやりたいんですが……。

それはさておき、SEASON 2もあと2話、どうぞみなさん、引き続き応援してくださいね。

(グローバル事業本部 展開推進 / 制作本部 情報文化番組 エグゼクティブ・プロデューサー 川崎直子)

「植物男子ベランダー SEASON 2」  今後の放送予定

9月10日(木)  第11話「桔梗(ききょう)の唄」
「ベランダー」始まって以来の地方ロケ敢行! 世界的植物画家役に柄本佑さん!

9月24日(木) 第12話(最終話)「しゃぼん玉」
いよいよ今期のエンディングへ! かわいい地方の花屋さんに多部未華子さん!

※9月17日(木)は、SEASON 1 最終話「そして俺は途方に暮れる」の巻をアンコール放送します。

出演: 田口トモロヲ
岡本あずさ、安藤玉恵、小林竜樹、峯田和伸
渋川清彦、柄本佑(11話)
松尾スズキ、多部未華子(12話) ほか

番組ホームページ
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